新しいビジネスモデルが盛りだくさん
定番になりつつある本レビュー。今回読んだのはこちら↓
最近注目されている100の企業やサービスのビジネスモデルを、 モノ、カネ、情報、 ヒトという4つに区分して図鑑形式でまとめている本。
ただ漠然とまとめているわけではなく、 現在のビジネスで定説になっているモデルに対して逆説的なビジネ スモデルをつくり、起点(ビジネスが必要な理由やことがら) と結びつけることで、成功している企業が紹介されている。
また、バランスシートにのらないブランドや信用、 ノウハウやアイディアなどの無形資産が今後は重要になってくると して、企業を八方良し(経営者や株主だけでなく、地域や社会、 社員とその家族などステークホルダーに対して価値を生むという考 え)の視点からも分析している。
本編の図鑑部分はもちろんだが、 序章にもこれからの企業に必要なことが見えてきて面白い。株式投資する人にとっても、今後どういう企業に投資するべきか参考になるし、有用だと思う。
世界中の企業が紹介されておりトレンドも見えてくる
この本で紹介されているのは日本の企業だけではなく、アメリカやヨーロッパ、中国の会社も紹介されている。また、初めて聞くベンチャー企業はもちろん、横浜DeNAベイスターズや獺祭など、お馴染みの企業やブランドが、どのようなビジネスモデルで業績を伸ばしたか知ることもできる。
図鑑部分については、全体としては、
- 空いたスペースや空き時間を有効に活用するシェアリングビジネス(レストランで昼だけスペースを貸したり、お店や一般家庭の空きスペースを倉庫として利用するビジネス)
- クラウドファンディングや資金調達の問題を解決するビジネス(心理的障壁の排除や手続きの効率化)
- ブロックチェーンやAIを使い、新しい価値を提供したり、既存のサービスを置き換えたりするビジネス
などがこの頃のトレンドとして多く紹介されている印象。
2018年の少し古めの本ではあるが
この本の出版は2018年と少し古く、ライザップや俺のフレンチ、Spotifyといった、今ではお馴染みになった企業も紹介されている。一方で、記者がおらずAIが記事を書く通信社や、店舗では試着やコンサルタントだけ行い服はオンライン上から購入するアパレルショップ、地域の子供を持つ家庭や企業と子育てを協力し合える子育てシェアサービスなど、今読んでも(私にとっては)目新しいビジネスモデルが盛りだくさんだった。
単純に読み物としても面白いし、新しいビジネスの種を探している人や、今後伸びそうなベンチャー企業に投資したい個人投資家にもオススメしたい本。
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